著者紹介

15歳のころにうつ病を発症し、不登校を経験しました。当時は原因が分からず、他人と接するのもとても苦手だったぼくは苦しい日常を過ごしていました。

高校に進学するも状況は良くならず1年生の2学期以降の大半を欠席してしまい原級処分、もう1度1年生からやり直すことになりました。

そこから少しずつ周りになじむことを覚え、苦しいながらもなんとか生き続けました。

そして、転機が訪れたのは24歳の時。

ぼくは大学に通いながら塾講師のアルバイトをしていました。24歳のときに担当したのは中学3年生でした。

中学3年生とはぼくがはじめてうつ病を発症した時期です。

そんな彼らを見ているうちに、中学3年生のころに自分が置かれていた環境は正常ではなかったのかもしれないと思うようになりました。

ぼくのころは親から常にプレッシャーをかけられ受験、受験、あそこに落ちたらどうするの、このままではだめだ、の嵐でした。

しかし、彼らは受験に苦しみながらものびのびと楽しそうに勉強していました。

大人の視点から受験生を見ると、大きな人生の岐路に立ってプレッシャーを感じながらもどこかその状況を楽しんでいるように見える彼らの存在はぼくには衝撃でした。

そして、自分の親が「親の見栄」によってぼくを道具にし、「良い学校に子供を入れた良い親」という満足感を得るために利用されていたのだと気づきました。

このことに気づいたときに親に対する血を吹くような怒りが噴出し、精神的にかなり不安定になりました。

そして、人生で2度目のうつ病になったのがこのころです。

幸い、2度目の危機も友人の支えを得ながら乗り切り、いまに至ります。

このような経験から、うつ、親子関係、心理学、など様々な書籍を読むようになりました。

いまはその経験を活かして少しでもうつに苦しむ人、生きづらさを抱える人に生きるためのヒントを提供できたらいいと思い活動しています。