かなり大切な本たち

うつからの回復.うつの頃に読んだ本「私はできる」No.2

Summary

うつになった経験がある人は、心というものに対して考える時間が増えるかもしれません […]

うつになった経験がある人は、心というものに対して考える時間が増えるかもしれません。

「なぜこんなに苦しいのか? 心理学で何とかこの苦しみを取り除けないのか?」

このような洞察を持たれた方はとても鋭く、真剣にうつに立ち向かっているのだと思います。

ぼくもうつ病を初めて患ってから自分の生活をコントロールできる、お医者さんの手も借りながら幸せに生きていけると感じるようになるまでに10年かかりました。

初めてうつになったのが15歳のころ、そして主治医の先生に「とても順調に回復しています。もうほとんど薬もやめる時期です」と言ってもらえるようになったのが26歳になる直前くらいです。

ですから、やはり10年くらいですね。

その間に多くのことを学びました。

最初は自分が幸せに生きていける様子が全く想像できず、自殺も何度も考えました。

しかし、少しずつ少しずつ、本を読んだり、人の話を聞いたり、ときには息をしているだけで精いっぱいの時もありましたが、生きていれば状況は良くなってきて、最後に大きな転機を迎えました。

いま、うつを患っている方は生きているだけで本当に立派です。

それだけでやるべき仕事を完遂しているといってもいいでしょう。時には理解のない方にひどいことを言われることもあるかもしれません。しかし、人が困っているのにそういうことができる人は、その人自身なんらかの暗い心を持っていて必死にそれを押さえつけている人です。

うつを治すには風邪を治すように表面的な治療だけではなく、自分の過去を分析することも含めた根本的なアプローチが必要になります

親子関係を中心とする非常にセンシティブで、できれば触れたくない、逃げたい問題にも少しずつでいいから手を付ける必要があるます

その中で、ぼくが学んだ様々なことのうち、本から学んだことは少なくありません。

この記事でも、うつを治していく際に非常に重要なアイデアを2つ紹介しましょう。

 

精神力の宿る場所

心、という言葉を聞いたときにどのようなものをイメージするでしょうか。

「私はできる」では、心を2つの領域に分けて考えることを提案しています。

つまり、客観的な心と主観的な心です

客観的な心は普段私たちが意識と読んでいるものとほぼ同じです。ものを考えるとき、だれかと話すとき、手を動かしたいなと体を動かすとき、日常のほとんで「自覚」を持って行われる活動のほとんどがこの客観的な心が命令を下すことで行われます。

要するに普段私たちが、「わたし」だと思ってるものが客観的な心だと言っていいでしょう。

しかし、潜在意識や無意識という言葉も聞いたことがあると思います。

これは普段意識しない、呼吸をつかさどる心、膨大に蓄積された過去の体験の記憶、一度習得したら忘れない自転車の乗り方など、客観的な心で意識して使わなくともよい領域です。

この潜在意識や無意識をスイートランド氏は主観的な心とよんでいます

そして、この主観的な心に言葉を使って命令をし続けていくことによって、根本から心の動きを変えていくという方法です。

なにを言っているのか?

と思うかもしれません。むしろ怪しいですよね。

しかし、この手法の強力さは実践してみると次第にわかってくると思います。

実感するとともに、人間の心の構造が少しづつ理解できていくと思います。

いまは受け入れがたくても、「ふーん、そういうものか」と思っていただければ今は大丈夫です。

この心の構造を理解できるようになると、少しずつ自分で自分を励ますということができるようになってきます。そして、自分で自分を責めてしまうことも少なくなってきます

他にも少しずつたくさんの本を勉強しながら、この方法を身に着けていけば大丈夫です。

 

悩みをなくす方法

そして、前項で述べた手法の最も強力な応用方法の一つがこの「悩みをなくす方法」です。

悩みとは「できないという心の像である」という考えをスイートランド氏は提案しています。できないことの前に足がすくんでいる状態が悩んでいる状態なのだといってもいいかもしれません

ならばとり得る方法は2つだけです。

1つ目はどう考えても無理ならあきらめる。なんの道具も使わずに空を飛ぶのは人間には不可能です。こういうことは悩まずあきらめるしかありません。あきらめるべきか際どい問題についても、見極めが少しずつ上手になればそれでいいんです。

そして、2つ目は、絶対に不可能と言い切れないなら、その願望を達成しているところを想像してみて現実感を伴うまでになれるかどうかを試してみる。できると何度も考えてみる。

また怪しいことを思うかもしれませんが、これは極めて合理的な行動であることに気づかれる方もいるかもしれません。

つまり、絶対にできないことはできると思っていてもできないが、本当はできることをどうせできないと思っているがゆえにできないことは往々にしてあるということです。

この「ほんとはできるのに思い込みのせいでできない」という現象をなくそう、と言っているのです。

これはとても合理的です。

そして、悩みとは「できるかどうかの判定に戸惑っている状態」なのです。判定ができないなら、できると思ってやってみろ、やってみて完全にだめだと分かった時点であきらめろ、ということです。

よく考えるとものすごく当然のことを言っているにすぎません。

しかし、よくよく考えてみると、この考え方をぽろっと忘れて悩んでしまっているということが日常茶飯事です。

ですから、このようなことを考えを忘れないようにしたいですね。

 

さいごに

うつはかならず治せる病気です。

むしろ自分が幸せになるにはどうすればよいかを考える優れた機会であうともいえます。

それまでの自分に合っていない生き方を捨てて、本当に自分に合った幸せな生き方を身に着けていきましょう。

若ければ若いほど、うつは残りの人生を幸せに生きるチャンスです。

どうか、幸せになることをあきらめないでください。15歳で幸せをあきらめ、10年かかって少しだけ取り戻した人間のお願いです。

うつを克服して幸せになるのにはタイムリミットがありません。もしタイムリミットがあるとするなら、寿命が尽きるその時だけです。




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