生きづらさの原因.親との関係に隠されているかも.
うつになったころの自分を振り返ると、あることに気づきます。
「全く自信がない。自分が選んだ選択肢が本当にそれで正解なのか分からない」
そんな不安をいつも抱えて生きていました。
とにかく自信がありませんでした。
これでいいのか、あれでいいのかと常に迷い「根拠」を求めてはあくせくと本を読んだり情報を集めたり。
しかし、どんなに頑張っても安心感を得ることは難しかったです。
そして、ある出来事をきっかけに、なぜ自分はそれほど自信がないのかというその原因を突き止める本たちと出会いました。
その本たちもいずれ紹介していきたいですが、今回紹介したいのはその原因の方。
つまり、親子関係です。
生きていくうえで感じる生きづらさ、憂鬱な気分に、親子関係が関係しているということがあります。
もし、毎日毎日本当に生きづらい、不安感が強い、恋愛がうまくいかない、その他の対人関係もうまくいかない。そのような悩みを持っている人はぜひ、この記事をヒントにしてみてもらえると嬉しいです。
なぜ生きづらさを感じるのか
いきなりですが、結論から言ってしまいましょう。
なぜ生きづらさを感じるのかといえば、それは「人と協力関係を気づくのが難しいから」です。
アルフレッド・アドラーが「悩みはすべて対人関係の悩みである」と言い切ったほど人間関係は大切なものです。
学生時代、生活が充実するかどうかは人間関係にかかっています。大人になっても恋愛での満足度、仕事での優秀さもすべて人間関係を作っていく能力は大きな影響力を持っていると思います。
そんな対人関係で難を抱えてしまうから強い生きづらさを感じてしまうのです。
まずは、生きづらさ=対人関係の悩みという図式を念頭においてください。
なぜ対人関係がうまくいかないのか
では対人関係がうまくいかなくなる原因はどこにあるのでようか。
それは「自分は対人関係がうまくいかないだろう」という確信があるからです。
それまでの人生の中で人は傷つく体験をたくさんします。
その中でもとりわけ大きな傷として残るのが親から受けた傷です。
親との関係というものは人間関係の中でも最も基本的なものです。なぜならこの世に生まれ出でて最初に経験する人間関係は親子関係だからです。
だから、親子関係で大きな傷を負ってしまうと長い時間影響を及ぼします。
ぼくの場合の具体例を出しましょう。
ぼくは母親になついていた子どもでした。仕事で忙しかった父はなかなか家に帰ってこなかったので、母と過ごしている時間が長かったからです。
幼稚園、小学校のころはとくに問題がありませんでした。母親の望むような「良い子」でいれば母からの愛情は問題なく得ることができき、生きていくことができたからです。
一方、父との仲は次第に険悪になっていきました。仕事仕事で家庭をなかなか顧みることができず、父の母に対する態度も険悪なものになっていきました。
母と父は次第によく喧嘩をするようになっていきました。
そんな中でも母はぼくを育ててくれていましたから、ぼくは母の見方にならなければという思いでした。
父と母が喧嘩をすると、父は怒鳴ってものに当たります。すると母は委縮して言いたいことも言えません。
それは可哀そうだと思い喧嘩になるとぼくは母に危害が及ばないよういつでも体を張って父に向かうべくそばにいました。
いつのまにか、ぼくがそばにいる安心感から2人はより本音をぶつけ合うようになり、喧嘩は激しくなっていきました。
その様子を見てぼくはますます父が嫌いになっていきました。
そして、ある日、ひょんなことからぼくが母にとって気に食わないことをしてしまったことがありました。
ぼくも思春期真っただ中だったので本当は母にも言いたいことがたくさんあったのです。母に反抗したいこともたくさんありました。
それでも、ぼくが味方をしないと母が苦境に立つことは目に見えていたのでぼくは母に味方し、ともに戦っているつもりでした。
ところが、気に食わないことをした母はぼくに対して「おまえは父親そっくりだ」と言い放ちました。
それはぼくにとって最大の裏切りでした。母との共通の敵であり、母を苦しめる元凶として忌み嫌い、この人から母を守らなければと考えていた敵である父。あろうことか母親本人からおまえは忌み嫌うべき存在だと言われたも同然でした。
ぼくは今までなんのために辛い両親のいざこざに耐えていたのだろうと思いました。
それ以来人間不信が募るようになり、1年後に初めてのうつ病を発症することになります。
親に裏切られたと思う体験はないですか
このように、親に裏切られたと思う体験から自己肯定感の喪失につながり、そこから人間不信になり、生きづらさにつながり、しまいにはうつ病にという流れは、実は少なからずあるんじゃないかとぼくは思っています。
だから、もしあなたがいま生きづらさを抱えているなら、親との関係性の中で、人間に対する信頼を崩されるようなショッキングな体験がないか思い出してみることが有効かもしれません。
実はぼくが「父親そっくりだ」といわれてとてもショックだった記憶は、25歳で2度目のうつ病になるときまで忘れていました。忘れたいほど嫌な記憶だったのかもしれません。
このような、忘れているけど大きなターニングポイントとなった出来事を少しづつ思い出すことが、きっと生きづらさを解消する1つのきっかけになると思います。
うつ病で高校を留年した現在25歳くらいの男.うつになっても立派に生きていけるし, 幸せにもなれるということを発信していきたい.様々な赤裸々話を抉り出していきたいので顔は隠しています.うつ病になってはじめて気づいた,人々を苦しめる仕組みや社会のおかしな部分を少しでも良くするために「こんなことって実は問題なんじゃないか?」ということを書いていきます.