かなり大切な本たち

【読書】道は開ける【悩みに対する対処法・解決方法】

Summary

「悩みが尽きない。悩みが多くて目の前のことに集中できない」 こういう悩みを持った […]

「悩みが尽きない。悩みが多くて目の前のことに集中できない」

こういう悩みを持ったことはないでしょうか。悩んでしまうことに悩んでいる状態です。

将来に対する不安が漠然とあったり、目の前にある問題に対する解決策がなかなか思いつかなかったり。

とにかく常に何かがきになっていて幸せに生きることができていないなと感じるときにおすすめなのがこの本です。

『道は開ける』(D・カーネギー)

まとめるとこの記事は次のような人におすすめです。

おすすめしたい人・悩むのをやめられない人

・悩みのせいで生産性が落ちていると感じる人

・辛い出来事や悲しい出来事の直後でまだ立ち直り切れていない人

それではさっそく本の紹介に移りましょう。

役に立たないわけない:この本の成り立ち

「道は開ける」は1944年に出版された比較的古い本です。

しかし、いまだに読まれているほど人気の悩み解決の本です。英語の代は“How to stop worrying and start living”。

すなわち、「悩むのをやめて人生を始める方法」という意味です。

英語での台ではわかりやすいですが悩むのをやめるための本なのです。

ハードカバーをお勧めしたい理由

ぼくはこの本を購入するときにはハードカバーの本を購入することをおすすめします。なぜなら、ハードカバー版にだけ載っているこの本の序文がすばらしいからです。

この本の序文ではどのようにしてこの本が生まれたのかが解説されています。

「道は開ける」を書く直前のカーネギーは貧乏なトラック運転手だったそうです。ゴキブリが良く出る古い安アパートに住み、自分の仕事に全く満足していない青年でした。

昔から書くことで生きていくという夢を持っていたにも関わらずです。その夢が破れて自分の生活を自分で軽蔑しながらひどい失望の中で生きていたそうです。

その状況で彼は自分の人生を変えるために一歩踏み出す勇気を持っている人でした。

彼は思い切って仕事をやめ、夜間学校の講師を務めることにしました。そして、昼の間には本を書こうと決めました。

そこで、カーネギーは極めて重要なことに気づきます。

POINT夜間学校に通ってくる大人たちの多くが、悩みのせいで生産性を落としている。

当時彼が担当していたクラスは話し方に関する講座でした。

したがって、仕事に対して様々な悩みを抱えている人々が通ってきたのですが、その中でもとくに「悩みそのもの」を解消していくことの重要性に気づいたそうです。

そのような経緯からつくられた本ですから、悩みを解決することに特化しています

先生1人対生徒多数

カーネギーが講師であったという事実もこの本の成立に大きく寄与しています。

つまり、この本に載っている悩みの解決法は彼が生徒たちから調査した具体例からなっているということです

抽象的・一般的な方法論は得てして机上の空論になってしまいがちです。しかし、この本に載っている悩みの解決方法はすべて一人一人の人間を崖っぷちから救ってきた生身の方法論なのです

このような本書の成り立ちから、「自分の頭で考えて先人の経験を盗んでやる」という気概さえあれば必ずこの本から学びを得ることができるのです。

繰り返しになりますが、

POINTこの本に載っているのは生身の人間を救った具体的かつ血の通った方法である。

ということが極めて優れた点なのです。

この本の使い方

やはりこの本の序文に書いてあることですが、この本は1度だけ読んで終わりになるといった種類の本ではありません

何度も繰り返し読み、書いてあることが身に付くまで粘り強く取り組む必要がある本です。

小学校のことにやっていたドリルみたいなイメージでしょうか。

そのためにカーネギーは以下のことを進めています。

本書から成果を得るための9か条

本当は9か条あるのですが中でも特に大切なもの3つを厳選して紹介したいと思います。

真剣に学ぼうとする向学心を持つ

これは何をするにも必要ですね。やはり何か新しいことを学ぼうとするためには真剣に愚直に取り組むしかないんです。

2度繰り返して読む

カーネギーは、まず各章を速読し、1章分読み進めることができたら一度立ち止まり、今度は同じ章をじっくり読み返すという方法を進めています。

これは全体像を把握してからじっくり読むという合理的で深い読み方です。

線を引き書き込みながら読む

本を読むというとどうしても字面を負うことに注意がとられがちですが、線を引きながら読むことでじっくり考えることができます。

もちろん細部に捕らわれずざっくりと内容をつかむことも必要ですが、そのために1度速読をしたので問題ありません。

(最初の章は繰り返し読みすぎて書き込みすぎなくらい書き込んでます)

ぼくとこの本との出会い

ぼくがこの本と出会ったのは高校1年生の頃でした。

中3のときにはじめてうつ病を経験して、自分が色々なことに悩んでしまう方だということがわかりました。

うつ病になってしまうと日常生活を普通に送ることも結構辛いことです。

毎日が辛すぎて、何とか悩んでいるこの状態を打破できないかと考えているときに本屋でこの本を見つけたのでした。

なぜぼくはそんなに悩んでいたのか?

この問については結構考えてきました。

しかし、今思うとこの問に対する最も整合性の取れた答えは「運悪くそういう境遇に生まれてしまったから」というものです。

悩みやすさには、

  • 幼いころの境遇
  • 遺伝子の組み合わせ
  • 現在の環境

など様々な要因があり、それらが幾重にも重なり合って悩みやすいという特徴になっているので簡単に原因や責任といった話をすることは難しいと思います。

POINT

悩みやすい性質には運以上の理由はない。大切なのはどう対処するか。

本を読んで改善したのか?

大切なのは本を読んでばかりいて悩みを解決できたのか、ということです。

これに対する答えはもちろんNOです。

本だけではだめで、本を読んだうえで内容を実践しなくてはいけません。

その点この本はとても優れているのです。

なぜなら、具体的な例を示すことによって解決法を示すという手法をとっているからです。

具体例に沿って自分なりに行動を考えて実践していく中で、ぼくは少しずつ悩まなくなっていきました。

POINT1つでもいいから載っている手法を試してみると改善を実感できる。

注意:根本的な解決策にはなり得ない場合も

この本はあくまで「悩んでいる」という現状に対してできることを考える本です。

したがって、心のなかに深いトラウマがあって今現在も生傷が生まれ続けている状態では悩みをいくら止めたところで対処療法でしかありません

そういう場合はこの本だけでは足りないかもしれません。もっと根本的な治療が必要になります。(根本的な治療につながった本はおいおい紹介していきます)

しかし、どんな大けがをしても最初は止血しますよね?

どんな大きな根本原因が背後に隠れて居ようと、血が流れていたらとりあえず止めなければならないわけです。

そういう意味ではこの本は考え得る最高の応急処置と言えるでしょう




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